電気製品を利用する時は、濡れた手で利用しないようにという注意書きがされていることがよくありますが、これは皮膚が濡れていると、電流が通りやすく、感電による被害が大きくなるからです。 ということは、乾いた手なら大丈夫か、と言われるとそれはまた、別問題になります。確かに濡れた手で触るよりは危険性が少ないものの、感電する恐れは十分あります。 さて、感電すると怖いのは、ビリっと来て痛い、という問題だけではありません。確かに静電気のように、皮膚に痛みも走りますが、漏電箇所からの感電の場合、流れている電流によっては死亡する恐れもあります。 ちなみに、感電していると知覚して、自分の意志でその場を離れられる電流の値を離脱電流といいますが、男性で9mA、女性で6mAと言われています。 ちなみに、50mAを超える電流では、死に至る危険性が高いと言われていますが、日本で利用されている100V電源を使う多くの家電では、この50mAを超えるものが多数あります。 つまり、ふとした瞬間に漏電している場所に触ると、手が乾いていようが濡れていようが、重大事故を引き起こす場合があるということです。 これを防ぐために、漏電遮断機というものを取り付けるようになっていますが、万が一これが故障していると、死亡事故が考えられますので、定期的な点検を欠かさないようにして、もし不具合があれば、早急な交換をご依頼されることをオススメします。