私達は漏電という言葉を当たり前のように使っていますが、そもそも漏電とはどういう現象なのでしょうか。 当サイトでは様々なコラムで、皆様に漏電に関する情報をお伝えしてきましたが、今回はそのおさらいということで、漏電について改めて書いてみたいと思います。 1.漏電する理由 本来、電気が流れている電源ケーブルは、絶縁体(電気を通さない物質、ビニールやゴム)でカバーされています。これにより、私達はケーブルを触っても全く感電すること無く、安全に家電製品を取り扱うことが可能です。もし、この絶縁体によるカバーが外れていた場合、電源ケーブルからどこかに電気が漏れる恐れが出てきます。特に金属と触れ合っている電源ケーブルは、その金属全体に通電させてしまいます。 2.漏電が怖い理由 漏電が恐ろしいのは、傍目にはそこから漏電しているのか、いないのか、はっきりとわからないという点にあります。 触ってみて初めて漏電していることに気が付くのですが、それでは手遅れの場合があります。以前、害獣用の電気柵が漏電していて、川に通電した状態でそれを知らずに遊びに来たご家族が被害に遭われた例もあります。見えない電気に対して、私達は無力です。 3.漏電ブレーカーについて そうした危険を排除するため、一般家庭のブレーカーには、契約電力ごとの制御を行なうブレーカーだけでなく、漏電を探知して瞬時に電源を遮断する漏電ブレーカーが取り付けられています。 しかしこの漏電ブレーカーは機械である以上、永久に問題なく動くわけではありません。経年劣化や初期不良により、作動不良に陥ることがあるため、定期的な点検と、必要なら交換作業が必要になるわけです。