先月、川遊びをしていた家族が、電気柵に使われていた電線が水の中に入り込んでいて、そこから漏電していたため死亡するという痛ましい事故がありました。 この事故では、漏電している場合に電流を遮断する安全装置が取り付けられていないことが問題とされていますが、一般家庭では、万が一労連を起こした場合でも瞬時に漏電遮断機によって電流を遮断する仕組みになっています。 しかし、万が一漏電遮断機が故障していた場合はどうでしょう? 一般的に、人間の耐えられる電流(A・アンペア)は0.3A程度と言われています。これを超えると、心臓が停止したり、やけどによるショック死の危険性が高くなります。 では、一般的に家庭内で使用されている電気機器にはどの位の電流が流れているのでしょうか?ここでは特に洗面所やお風呂場、キッチンで使う電気機器について見てみましょう。 洗濯機:4~6A 炊飯器:13A ドライヤー:6~12A 電気ポット:6A 冷蔵庫:1.4~3A コーヒーメーカー:4.5A IHクッキングヒーター:13A このように、ほとんどの機器で、人体が堪えられる限度以上の電流が流れている事が分かります。 もし万が一、これらの機器の故障で漏電していて、更に漏電遮断機が故障していたとしたら…… そうした痛ましい事故を防ぐために、定期的に漏電遮断機が正常作動しているかどうかをチェックし、もし異常が見られるようなら、速やかに漏電修理の専門業者に修理を依頼しましょう。