漏電は、感電による命の危機、発熱による火災の発生を引き起こします。それを防ぐためには、そもそも漏電させないのが一番ではありますが、どれだけ注意していても漏電が発生することはあります。
そこで頼りになるのが、漏電ブレーカー(漏電遮断器)の存在です。もしも漏電が検知された場合、ブレーカーが落ちることによって電気の流れが止まりますので、漏電による被害を防ぐことができるのです。その漏電ブレーカーですが、実は以下のように、法律によって設置が義務付けられています。
「金属製外箱を有する使用電圧が60Vを超える低圧の機械器具に接続する電路には、電路に地絡を生じたときに自動的に電路を遮断する装置を施設すること。」
「自動的に電路を遮断する装置」とは、漏電ブレーカーのことです。「金属製外箱を有する使用電圧が60Vを超える低圧の機械器具」には様々なものがありますが、具体例としては冷蔵庫・電子レンジ・エアコン・洗濯機などが挙げられます。つまり、一般住宅やオフィスなど、電気が使用されるほぼすべての場所が該当することになります。
しかし国の調査によりますと、漏電ブレーカーの普及率はおよそ90%と言われています。新築物件の場合にはほぼ100%設置されていますが、古い物件では漏電ブレーカーが設置されていないことがあるのです。もしも漏電ブレーカーが見当たらない場合は、すぐにブレーカーの増設をご依頼されたほうがよろしいでしょう。