ブレーカーが頻繁に切れてしまうなどのトラブルが起きている場合は、漏電しているかもしれません。漏電とは、電気が正しい場所を通らず、他の場所に漏れてしまうことです。
そんな漏電はとても恐ろしいもので、最悪の場合は生命にもかかわってしまいます。漏電をそのままにしておくと、感電や火災が起こってしまうかもしれません。そのため、漏電にはできるだけ早く気づき対応することが大切です。
この記事では、漏電しているかもしれないと感じたときに、自分で簡単にできる漏電のチェック方法を紹介します。一読することで、漏電についての知識を深めましょう!
漏電ってどんなもの?命にかかわるかも…
漏電とは、電線などを流れている電流が漏れてしまうことです。漏電してしまうと、感電や火災が起きる可能性もあります。最悪の場合は命にかかわってしまうなど、とても危険なものです。
漏電の確認をするときは、漏電について基本的な知識をもっていないと判断できません。漏電を確認するために必要な知識をつけましょう。
ブレーカーの仕組み
漏電をチェックするときには、漏電ブレーカーを確認することが最適です。家庭内に設置されている分電盤の中心あたりに配置されていることが多いでしょう。
漏電ブレーカーは、漏電が起きたときに電流の流れを阻止する役割をしています。簡単にいうと、漏電してしまったときの安全を守ってくれるものなのです。そのため、漏電していると漏電ブレーカーは下がります。
漏電ブレーカーが作動する仕組みは、供給している電流よりも使用されたあとの電流が少ないときです。供給した電流が減っているということは、どこかで電流が流れてしまったと考えられます。そのような状況を察知すると漏電ブレーカーが作動してくれるのです。
漏電しているときの症状
漏電しているとブレーカーが落ちたり、電気代が高くなったりします。
■ブレーカーが落ちる
上記でも紹介したように、漏電ブレーカーが漏電を察知すると電流の流れを阻止してくれます。そのため、使用している電気類が一気に消えます。頻繁にブレーカーが落ちる場合は、漏電しているかもしれません。
■電気代が高くなる
漏電していると電気が流れてしまいます。そのため、通常より多く電気の量が必要になり、電気の使用量が自然と多くなってしまうのです。
電気を多く使用するとなると、もちろん電気代も高くなります。心当たりがないのに電気代が高額になっているという場合は、漏電しているかもしれません。
このような症状がみられたら、実際に漏電しているかのチェックをしましょう。
簡単にできる漏電のチェック方法
漏電のチェック方法は簡単です。手順を知っておけば、自分でも行うことができるでしょう。上記でも紹介したように、漏電を察知すると漏電ブレーカーが作動してブレーカーが落ちます。
この漏電ブレーカーが設置されている分電盤を利用して、漏電しているかの確認をすることができるのです。
■漏電の確認方法
① アンペアブレーカーと安全ブレーカーのスイッチ
まずは、アンペアブレーカーが「入」になっていることを確認します。確認できたら、安全ブレーカーのスイッチを全て「切」にしましょう。
② 漏電ブレーカーのスイッチ
続いて、漏電ブレーカーを「入」にします。漏電ブレーカーは黒色で、分電盤内の中心あたりに設置されていることが多いです。
③ 安全ブレーカーのスイッチ
残すは確認をする作業です。①で切っておいた安全ブレーカーを一つずつ「入」にしていきます。漏電しているなど不具合が起きている回路を「入」にすると、漏電遮断器が反応して電気がまた消えるでしょう。そのため、スイッチの入らなかった回路が漏電していると考えられます。
漏電の確認方法は以上です。必要な道具もありませんし、作業も簡単なので実践してみてください。
漏電が発覚したときの対処法
漏電していることを確認したら対処しましょう。漏電の対処はできるだけ早く行うことが大切です。放っておくと感電や火災が発生する可能性も高くなってしまいます。
漏電が発覚した場合は、電気工事士の資格をもっている業者に点検や修理を依頼しましょう。電気を扱う作業が必要になるかもしれないので、あらかじめ電気工事のできる人に依頼しておくと安心です。電気工事士の資格は、正しく電気工事を行えると認められた人に与えられます。そのため、技術面でも安心できます。
また、むやみに自分で操作することは絶対にやめましょう。感電してしまうなどケガをする可能性もありますし、知識をもっていないと作業は困難です。最悪の場合、命にかかわってしまうかもしれないので行わないでください。
業者の人は必要な道具や知識をもっています。安心と安全を考えて業者に依頼しましょう。
漏電する原因を知っておこう!
漏電するとさまざまなことで支障がでてしまいます。一番大切なことは漏電させないようにすることです。電気が流れているものなので簡単に操作はできませんし、管理することは難しいでしょう。
また、電気製品は漏電していても、いつも通り使用できることも多いです。そのため、トラブルに気が付きにくいかもしれませんが、漏電をしてしまう原因となるものだけでも知っておくと、事前にトラブルを防ぐことができるかもしれません。
電気回路の発熱
コンセントにプラグを差し込んだときに緩いと危険です。接触抵抗が大きくなってしまい、電流が流れると発熱してしまいます。長時間気づかずに使用していると、最終的には発火してしまうかもしれません。
家電製品でコンセントが緩いものがあったら、交換するなどしてください。
雨漏り
ご自宅に雨漏りの被害がある場合は、漏電につながってしまうかもしれないので注意しましょう。雨漏りによって水が室内に流れ込むと、ブレーカーや電気コードが濡れてしまうかもしれません。その結果、漏電へとつながってしまうのです。
アースがついていない
アースとは、地中に埋められているアース極と電気機をアース線で結ぶものです。アースは電気を地中や大地に逃す役割をしてくれます。また、漏電ブレーカーが正しく作動するのも、電気が大地に流れ始めたことも関係するといわれているのです。
アースをつけることで、感電や火災の危険を防ぐことができるかもしれません。アースのような安全のための装置がついていないと、漏電をしてしまう可能性も高くなります。
電子機器自体が漏電
漏電はコンセントや電線だけが原因ではありません。テレビや洗濯機など電子機器自体が漏電してしまっている可能性もあります。電子機器に異変を感じたらまずは使用することをやめましょう。
漏電ブレーカーが故障
漏電しているわけではないが、漏電ブレーカーが落ちてしまうというケースもあります。長年使用しているとこのような現象が起きやすいです。漏電ブレーカーが頻繁に落ちるため原因を探すが見つからないという場合は、漏電ブレーカーが故障している可能性もあります。
漏電のチェックや修理は業者に任せよう!
この記事では、自分でできる漏電の確認方法などを紹介してきました。
しかし、電気がかかわるトラブルなので、自分の確認や判断だけで済ませるのは不安という方も多いのではないでしょうか?不安な場合は、業者に漏電のチェックや修理を任せるといいでしょう。
業者に依頼する前に知っておいてほしいことを紹介します。
漏電の修理には資格が必要?
上記でも紹介しましたが、漏電の修理などトラブルに対応する場合は、電気工事が必要になることもあります。電気工事を行うとなると、電気工事士の資格が必要です。電気工事士の資格をもっていないものがむやみに触ってしまうと危険なので注意しましょう。
電気工事士の資格の有無は業者のホームページに記載されていることが多いので、確認しておくといいかもしれません。
業者の選び方
漏電の修理後も安心して生活するためには、信頼のできる業者に施工を依頼することが大切です。しかし、業者の数も多く存在しているので、業者選びに迷ってしまいます。
どのようなことで業者を選べばいいかなどのコツを紹介するので、参考にしてみてください。
☑事前調査や見積もり
事前調査や見積もりを行ってから施工を依頼しましょう。現地でプロの人に見てもらわないと、実際にどのような現象が起きているのかわかりません。また、症状によって施工内容も変わるので、現地調査を依頼すると費用も知ることができます。現地調査や見積もりをしておいた方が、費用面でも安心です。
☑ホームページを見る
事前に業者のホームページを見て情報を集めておきましょう。会社の場所は自宅から近いのかなどの確認もしておくといいでしょう。業者によっては出張費などの追加料金が発生することもあります。自宅から遠い業者に依頼すると多く発生してしまうことが考えられるので、できるだけ近くにある業者に依頼するといいかもしれません。
☑対応が的確で丁寧
質問や相談に的確で丁寧に対応してくれる業者を選びましょう。なによりも不快に思わない業者に依頼することが大切です。質問に戸惑うことなく的確に答えてくれる業者は、知識や実績が多いと考えられます。業者の対応も確認しておくといいかもしれません。
まとめ
漏電とは、とても怖いものです。火災などの被害を起こさないためには、できるだけ早く気づき対応することが大切になってきます。
自宅の電気とかかわるものに異変を感じたら、まずは漏電していないかのチェックをしましょう。漏電している場合は、業者に対応してもらうことが一番安心で安全です。
漏電の修理は電気工事士の資格をもっている人が行う必要があるので、むやみに自分で触らないようにしましょう。